紫外線について
肌老化の原因の80%は「光老化」。
紫外線からどのように肌を守るのかが、美容にとって大きな課題です。
太陽光線は、短い波長側から紫外線、可視光線、赤外線の３つに分けられます。それぞれの光の割合は、紫外線が約6％、可視光線が約52％、赤外線が約42％です。
紫外線は波長の長さによって短い方からUVC(短波長紫外線)、UVB(中波長紫外線)、UVA(超波長紫外線)の３つに分けられます。
このうちUVCは上空のオゾン層で吸収され殆ど地上には届きませんが、UVB、UVAの２種類の紫外線は、オゾン層を通過し実際に地表まで到達しています。
紫外線の種類とお肌に与える影響
真皮深部まで届き、ハリや弾力のもとであるコラーゲンなどを損傷し、シワやたるみの原因に。
表皮を中心に影響を及ぼし、炎症や、シミ・ソバカスの原因に。
紫外線による肌への影響
紫外線を慢性的 に浴びるとヒフの老化を早めてしまう原因に。
UVAはヒフの真皮内まで入り込み、コラーゲンやエラスチン、ムコ多糖類へ影響しシワをつくる原因となったり、シミなどの色素沈着にも関わっています。 加齢現象で生じる生理的老化と区別して「光老化」といいます。 慢性的な紫外線のヒフ障害がすすむと、光線角化症、皮膚癌などが起こる場合もあります。 しかし、このような紫外線によるトラブルは、日頃から紫外線防御とスキンケアを心がけることで、防ぐことが可能です。
一年を通じた紫外線対策を
紫外線対策は真夏と思いがちですが、それ以外の季節でも紫外線は降り注いでいます。3月頃から紫外線は急に増えてきますが、UVAは真冬でも真夏の半分近くが降り注いでいます。 UVAは窓ガラスを通過して、車や電車の中、室内にも届いてしまいます。またスキー場などの雪原は反射率が高く、下側からも紫外線を浴びてしまい、帽子などでは防ぎきれないこともあります。従って、冬でも紫外線対策に気をつけましょう。
資料「紫外線防止用化粧品と紫外線防止効果-SPFとPA表示-」<2003年改訂版>
2003年7月25日発行 日本化粧品工業連合会 編
紫外線防止剤の種類と指標
日焼け止めに含まれる紫外線防止剤は、大きく2種類に分けられます。
日焼け止めには、紫外線をブロックするための紫外線防止剤が配合されていますが、紫外線を防止する方法の違いによって、紫外線吸収剤と紫外線散乱剤の2種類に分けられます。
紫外線吸収剤
紫外線吸収剤そのものが紫外線を吸収し、熱などの他のエネルギーに変化させてヒフ表面から放出させ、ヒフ内部に紫外線の悪影響が及ぶのを防ぎます。
紫外線散乱剤
主に金属酸化物の粉体で、ヒフ表面で紫外線を乱反射させて、ヒフ内部への浸透を防ぎます。パスターの成分である酸化亜鉛などがこれに含まれます。
また気になる「毛穴の開き」も「緩和な
